吉岡美穂の足跡を語る上で欠かせないのが、2000年代初頭のレースクイーン時代と、それに続く爆発的なメディア露出だ。
2000年、サントリーの生ビールキャンペーンガールなどを務めた後、サーキットに登場した吉岡は、抜群のプロポーションと清楚かつ親しみやすい笑顔で一躍トップレースクイーンへと登り詰める。同年度の「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」を受賞すると、その人気はモータースポーツの枠を飛び越え、一般芸能界へと波及した。
当時、日本社会ではストレス社会の反動として「癒やし」というキーワードが一大トレンドとなっていた。井川遥や優香と並び、吉岡美穂は「元祖癒やし系」の象徴としてアコムのテレビCMや数多くのドラマ、バラエティ番組に引っ張りだことなった。彼女が放つ「決して威圧感を与えない柔らかな関西弁の語り口」と「無防備な笑顔」は、平成中期のテレビカルチャーにおける決定的なアイコンであった。