関西圏の高級住宅街を語る上で避けて通れないのが、兵庫県芦屋市(六麓荘町や奥池)と大阪の高級住宅街の違いです。
芦屋、とりわけ六麓荘町は「豪邸条例(芦屋市住環境景観条例)」によって敷地面積400平方メートル(約121坪)以上、建物の高さ10メートル以下、さらには商行為や集合住宅の建設が完全に禁じられています。電線類は地中化され、独自の町内会ルールによる厳格な景観維持が徹底されています。ここでは「外部からの隔絶」と「圧倒的な格式・静寂」こそが至上の価値とされます。
対する大阪の富裕層エリアは、より「実利性」と「職住近接」に重きを置く傾向があります。 大阪市内であれば御堂筋線や谷町線沿線、北摂であれば北大阪急行や阪急宝塚線・箕面線沿線に位置し、梅田や淀屋橋、本町といったビジネス中心街へ20〜30分以内で直結する機動力が担保されています。
「日々の事業推進に直結するフットワークを保ちつつ、家族のための上質な教育環境と緑を確保したい」と考える関西の現役経営者層にとって、大阪の高級住宅街は極めて合理的な選択肢として機能しています。