千尋の滝の最大の魅力は、落差約60mの滝そのものだけでなく、滝の左手に広がる約200m×400mもの巨大な花崗岩の一枚岩(スラブ)との対比にあります。木々が生い茂る原生林の中に突如として現れる白く滑らかな巨大岩壁は、人工物では決して再現できない自然の造形美です。
滝を望むポイントとして、専用の千尋の滝展望台が整備されています。駐車場に隣接する売店・休憩施設「竜神の館」の脇から遊歩道を進むと、わずか2〜3分で視界の開けたウッドデッキテラスへと到達します。
展望台からは、谷の対岸を流れ落ちる千尋の滝と、背後にそびえるモッチョム岳の荒々しい山肌を一枚のパノラマ写真のように一望できます。展望台と滝の間には深い谷が横たわっているため、滝の全体像を俯瞰するのに最適な距離感が保たれています。細部まで観察したい場合は、双眼鏡やスマートフォンの望遠機能を活用すると、岩肌を滑る細やかな水飛沫の動きまで鮮明に楽しめます。