冨永愛さんが元夫と出会ったのは、彼女が10代後半からパリ・コレクションなど世界最高峰の舞台で躍進していた2000年代初頭のことです。元夫の職業はパリ在住の日本人パティシエ。当時、異国の地で孤軍奮闘していた冨永さんにとって、同じくフランスで職人として腕を磨く彼の存在は大きな精神的支柱となりました。
2人は2004年秋に結婚。翌2005年3月には長男である章胤さんを出産しました。海外メディアからも「東洋の美神が選んだ私生活」として注目を集め、華やかなパリの街で送る結婚生活は一見すると順風満帆に見えました。
しかし、当時の手記やインタビューで振り返られている実態は、過酷を極めるものでした。出産後わずか半年でランウェイへ復帰した冨永さんは、世界中を飛び回る超多忙なトップモデル。一方で元夫もまた、職人の世界で早朝から深夜まで厨房に立つ日々を送っていました。異国での子育てと、お互いのプロフェッショナルとしての妥協なき姿勢は、次第にすれ違いを生む要因となっていったのです。