なぜ、絵本のキャラクターがこれほどまでにストリートで受け入れられたのか。その答えは、近年のY2Kファッションの終焉と、それに続く「ダーク・フォークロア(暗い民話調)」トレンドへの移行にある。派手なネオンカラーやロゴドンに飽きたファッショニスタたちが求めたのは、もっと深みのある、ストーリー性を秘めたデザインだった。
日本の伝統的な木版画や切り絵の技術をベースにしたアートワークは、海外のストリートブランドからも熱い視線を浴びている。日本のサブカルチャーが世界を席巻する中で、この「和製ダークファンタジー」とも言える独特の世界観が、最先端のモードとして再評価されたのだ。