「歳寒三友」の標準的な読み方は「さいかんさんゆう」ですが、助詞を補った訓読調で「さいかんのさんゆう(歳寒の三友)」と読まれるケースも多々あります。両者に意味の違いはなく、どちらを用いても間違いではありません。国語辞典や漢和辞典においても同義語として扱われており、四字熟語として簡潔に表すか、詩的な響きを持たせて表現するかの差異にとどまります。
漢字を一文字ずつ分解すると、その本質が鮮明になります。
- 「歳寒(さいかん)」:1年の中で最も寒さが厳しい季節、すなわち晩秋から真冬の厳冬期を指します。転じて、乱世や困窮、試練の時といった「人生の過酷な逆境」の比喩です。
- 「三友(さんゆう)」:冬の寒さに屈しない3つの植物、すなわち「松(まつ)」「竹(たけ)」「梅(うめ)」を指し、友として親しむべき存在を意味します。
つまり、歳寒三友の意味とは「寒さが最も厳しい冬の季節に友とすべき3つの植物(松・竹・梅)」であり、比喩的には「どれほど過酷な逆境や乱世に置かれても、節操や志を失わずに堂々と生きる高潔な士」や「苦境のときこそ変わらぬ誠実さを見せる真の友」を称える表現です。