写真業界において、スケジューリングの常識は激変した。多くの新成人が動き出すピークは高校卒業前後の春から秋にかけてだが、実のところ勝負はさらに前から始まっている。気候が穏やかで屋外撮影に適した4〜5月の「新緑シーズン」、そして10〜11月の「紅葉シーズン」は、全国的に最も予約が集中する超激戦区だ。
「秋口になってから問い合わせをいただいても、土日の枠はすでに満席でお断りせざるを得ないケースが多い」と都内老舗写真館の担当者は明かす。真夏の撮影は猛暑によるメイク崩れや着崩れのリスクが高く、12月以降は成人式直前の駆け込み需要で予約枠そのものが枯渇する。
狙い目は1月から3月、あるいは大型連休直前の初夏だ。この閑散期には各社が魅力的な早期割引キャンペーンを展開している。基本料金の割引だけでなく、アルバムのページ増量やドレスへの衣装チェンジ無料など、数万円相当の特典が付与されるケースも珍しくない。出遅れて希望日程を逃す前に、前年あるいは1年以上前の段階から情報収集を始めることが、コストを抑えつつ最高のコンディションで撮影に臨む鉄則となっている。