日本のゴルフ場における平均的なコースレートが70〜72前後である中、ゴールデンバレーゴルフ倶楽部のチャンピオンティ(7,233ヤード)に設定されたコースレート77.4という数値は、スクラッチプレーヤー(ハンディキャップ0)であっても「77」前後のスコアを叩く可能性が高いことを客観的に示しています。スロープレートも国内最高水準を誇り、一般的なアマチュアゴルファーが挑めば平気でスコアが10〜20打悪化する過酷な設計です。
設計を手掛けたロバート・トレント・ジョーンズJr.は、「リスクとリワード(危険と報酬)」の哲学を極限までこの地に落とし込みました。最大の脅威は、コース中央を縦断する清流を巧みに取り込んだウォーターハザードです。実に全18ホール中16ホールに池やクリークが絡むレイアウトとなっており、フェアウェイのアンジュレーション、ガードバンカーの深さ、高速で複雑な傾斜を持つベントグリーンがゴルファーの技術と精神力を極限まで試します。
特に名物ホールとされる18番(パー5)は、ティグラウンドからグリーンまで右サイド全域に巨大な池が広がり、グリーン手前にはクリークが横たわります。第1打、第2打ともに落とし所が極めて狭く、最終打まで一瞬たりとも気が抜けないドラマチックかつ冷徹な設計が施されています。