試合開始まではまだたっぷりと時間がある。それにもかかわらず、ドームの敷地外周には途切れることのない長蛇の列が形成されていた。並んでいるのは、子どもたちだけではない。背番号ユニフォームを着込んだ20代の女性グループから、スーツ姿のまま小銭を握りしめるビジネスパーソンまで、あらゆる層がそこに交ざり合っている。
目的はただ一つ、お気に入りの選手や限定デザインのミニグッズを引き当てることだ。「1回500円」という手頃な価格設定が、人間の心理を巧みに突く。あと一回だけ、もう一回だけ——気づけば両手いっぱいのカプセルを抱えている光景は、もはやスタジアムの日常風景となった。