天守閣とは?城主が住まない驚きの理由と現存12天守の奇跡

天守閣とは?城主が住まない驚きの理由と現存12天守の奇跡

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戦国末期から江戸時代にかけて、日本全国には一国一城令を経てもなお約170基前後の天守が存在していました。しかし、明治維新時の廃城令、大火、そして太平洋戦争時の空襲によってその大半が灰燼に帰しました。現在、江戸時代以前の建造物がそのまま遺存しているのは、わずか12城(現存12天守)のみです。

この現存12天守のうち、特に建築技術、意匠、歴史的重要性が極めて高い5つの城郭が国宝五城に指定されています。

【国宝五城の顔ぶれ】
・姫路城天守閣(兵庫県):白漆喰総塗籠造の優美な姿から「白鷺城」と称され、世界文化遺産にも登録。大天守と3つの小天守を渡櫓で結ぶ連立式天守の最高峰。
・松本城(長野県):黒漆塗りの下見板が特徴的な五代天守。北アルプスを借景にした水堀に浮かぶ姿は連結複合式天守の代表格。
・犬山城(愛知県):木曽川沿いの断崖に建つ日本最古級の望楼型天守。成瀬家が代々個人所有してきた歴史を持つ。
・彦根城(滋賀県):大津城や佐和山城など各地の廃城から木材を移築して完成させた、多彩な破風が美しい三層天守。
・松江城(島根県):宍道湖畔に佇む実戦本位の漆黒天守。地階に井戸を備え、附櫓(つけやぐら)を持つ防衛特化型構造。

【重要文化財に指定されている7城】
弘前城(青森県)、丸岡城(福井県)、備中松山城(岡山県・日本唯一の現存山城天守)、丸亀城(香川県)、伊予松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県・本丸御殿と天守が揃って現存する唯一の城)。

歴史ファンから絶大な知名度を誇る日本三大名城(選定基準により姫路城・名古屋城・大坂城、あるいは熊本城を数える)であっても、名古屋城や大坂城、熊本城の天守は昭和以降の再建です。それらと比較しても、400年以上前の柱や梁がそのまま荷重を支え続けている現存12天守の存在は、まさに天文学的な奇跡といえます。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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