SNSや動画サイトで「電子レンジ掃除の裏技」として拡散されがちな手法の中に、機器の寿命を縮める危険な情報が混ざっています。その筆頭がメラミンスポンジNGの真相です。
水だけで汚れが落ちるメラミンスポンジは、微細な硬質メラミン樹脂の骨格で表面を削り取る「超微細ヤスリ」です。しかし、多くの電子レンジ庫内壁面や底面には、汚れの付着を防ぎ電波を均一に反射させるためのフッ素コーティングや特殊塗装が施されています。メラミンスポンジで擦ると、汚れと一緒にこの保護被膜まで削り取ってしまいます。
被膜が剥がれた部分は目に見えない凹凸が生じ、以前よりも汚れが入り込んで落ちにくくなるばかりか、マイクロ波が異常集中して火花(スパーク)が散ったり、センサーが誤作動を起こして基板故障を招く原因になります。同様の理由で、金タワシや硬い研磨ナイロンたわしの使用も厳禁です。アルコール製剤を高温の庫内に直接噴射する行為も、揮発したアルコールガスに引火する危険性があるため避けなければなりません。