お盆のお供え料理を準備するにあたり、良かれと思って用意したものが仏教上のタブーに触れてしまうケースがあります。代表的なお盆のお供えNG食材を確認しておきましょう。
- 肉・魚介類(生臭もの):殺生を禁じる仏教の基本理念に反するため、出汁を含めて一切不可。
- 五辛(ごしん):ニンニク、ネギ、ニラ、ラッキョウ、アサツキ(タマネギも含む場合あり)。匂いが強く、心身の興奮を誘い修行を妨げるとされるため避けられます。
- トゲ・ツルのある野菜や強い匂いの食材:仏前を乱すものとして一部地域で敬遠されます。
【宗派の決定的な違い】浄土真宗で霊供膳をお供えしない理由
臨済宗、曹洞宗、真言宗、天台宗、浄土宗などでは霊供膳を供えるのが一般的ですが、浄土真宗(本願寺派・大谷派など)では基本的に霊供膳を用いません。
浄土真宗の教義(他力本願・往生即成仏)では、故人は亡くなると同時に阿弥陀如来のお導きによって極楽浄土に生まれ変わり、すでに仏となっていると考えます。そのため、「霊が迷って帰ってくる」「飢えているので食事でもてなす」という概念が存在しません。浄土真宗のお盆では、霊供膳の代わりに「供笥(くげ)」と呼ばれる仏具に季節の果物や落雁、餅をお供えし、仏徳への感謝を捧げるのが正しい作法です。