アニメ『おねがいマイメロディ』におけるマイメロディの行動原理は、一貫して「純真無垢な善意」に基づいています。しかし、その善意が周囲の状況や他者の感情を完全に無視して暴走するため、視聴者に強烈な狂気を感じさせる結果となりました。
象徴的なのが、人間界で居候する女子中学生・夢野歌や、ダークパワーに魅入られたバイオリニスト・柊恵一を巻き込む魔法アイテム「メロディ・タクト」の使用シーンです。マイメロディは人々を救うために魔法を使いますが、召喚されるキャラクター(フラットくんや王様、果てはお助けキャラの野菜たち)の都合や危険は一切顧みません。
また、ファンの間で「マイメロディ名言集」として語り継がれるセリフの多くは、相手の痛烈な弱点を笑顔でえぐるマイメロ煽り発言で占められています。
- 「クロミちゃん、かわいそう〜」:ボロボロになったクロミへ同情を装いながらトドメを刺す一言。
- 「マイメロ、よくわかんな〜い」:深刻な事態や他人の悲痛な訴えを笑顔でシャットアウトする完全無敵の回避術。
- 「柊しゃま、お背中流しましょうか?」:美形男子である柊恵一が最も嫌がる距離感へ平然と踏み込むマイペースぶり。
相手が悪巧みをしていようが、必死に努力していようが、マイメロディは一切の動揺を見せず、ピンク色の圧倒的ポジティブさで全てを無効化します。この「共感性の極端な欠如」に見える振る舞いこそが、ネット上でサイコパスと呼ばれる最大の要因です。