100均工具の用途として特に関心を集めているのが、「キャンプでのペグ打ち代用」と「車載用の緊急脱出用ハンマー」です。しかし、この2つの用途に関しては、プロの視点から明確な注意喚起が必要です。
まずキャンプに関してですが、芝生や砂地などの柔らかい地面で、テント付属のアルミピンペグを軽く打ち込む程度であれば、100均のゴムハンマーや金槌でも対応できます。しかし、石混じりの硬い地面に鍛造ペグ(ソリッドステーク等)を打ち込む場合、100均の金槌はヘッドの打撃面積が狭く重量が足りないため、腕への反動が大きくなります。最悪の場合、ペグの硬さに負けてハンマーのヘッドが割れる、柄が根元から折れるといったトラブルに直結します。
さらに慎重になるべきなのが、車載用の緊急脱出用ハンマーです。水没事故や交通事故の際にサイドガラスを割って脱出するためのツールですが、一部の安価な製品では、強化ガラスを割るために必要な先端の超硬合金チップの硬度が不足していたり、打撃力が分散してガラスが割れなかったりするテスト結果が公的機関からも報告されています。人の命に関わる防災・エマージェンシーツールに関しては、GSマークやJIS規格に準拠した認証製品を専門店で購入することを強く推奨します。