沖縄本島最北端の村・国頭村の「国頭森林公園」内に位置する「やんばる森のおもちゃ美術館」は、特定非営利活動法人芸術と遊び創造協会が運営する「東京おもちゃ美術館」の全国第1号となる姉妹館です。2013年の開館以来、地域材の利活用と子育て支援を融合させた先駆的モデルとして注目を集め続けています。
館内に足を踏み入れると、まず広がるのが芳醇な木の香りです。床材から壁面、展示されている無数の玩具に至るまで、沖縄固有の樹種であるリュウキュウマツやイタジイ、クスノキなどがふんだんに採用されています。プラスチック製品やデジタル音響に囲まれがちな現代の環境とは一線を画し、木肌の滑らかさや心地よい重み、澄んだ打撃音など、全身で自然素材を味わえる設計が特徴です。
特にハイハイ期の乳幼児を育てる保護者から支持されているのが、2歳未満専用のプレイスペース「赤ちゃん木育ひろば」です。杉やヒノキの香りに包まれた畳敷きの空間で、誤飲防止に配慮された安全な木製ラトルや積み木を心ゆくまで体験できます。沖縄旅行中に「赤ちゃんに安全な木のおもちゃで遊ばせたい」と願うファミリー層にとって、衛生面・安全面ともに配慮が行き届いた稀有な選択肢となっています。