インターネット上で「道の駅なのに完全に巨大スーパー」「観光地とは思えないほど生活感がある」と話題に上る丹波マーケス。この施設が単なる観光スポットにとどまらず、四半世紀以上にわたり圧倒的な支持を集めている背景には、京丹波町における明確な地域戦略が存在します。
京丹波町は人口密度が1平方キロメートルあたり約40人台という長閑な山間地です。かつて旧丹波町の中心地において、日常の買い物を支える商業拠点の確保は町全体の最重要課題でした。そこで誕生したのが、まちづくり会社である「丹波地域開発株式会社」が主導し、地元資本とともに立ち上げたショッピングセンター併設型の大型道の駅でした。
現場を訪れると、観光バスから降り立つ行楽客と、自転車や軽トラックで乗り付ける地元住民が同じエントランスをくぐる光景が日常となっています。観光客向けの割高な土産物だけに頼るのではなく、地域住民の冷蔵庫代わりとして365日稼働しているからこそ、商品の回転が驚くほど早く、常に鮮度の高い食材や惣菜が並ぶという好循環が確立されているのです。