住宅地や山沿いの民家で目撃されるテン(ホンドテン)とイタチ(ニホンイタチ/チョウセンイタチ)は、シルエットこそ似ているものの、身体の寸法と顔の配色パターンを観察すれば明確に区別できます。
最も大きな識別基準となるのがテン イタチ 大きさ 比較です。成獣のテンは頭胴長が約45〜55cm、尾の長さを含めると70cm近くに達し、小型の柴犬や中型の猫に近いボリューム感があります。これに対し、イタチ(在来のニホンイタチ雄)の体長は約25〜35cm、雌に至っては約15〜20cmと手のひらに乗るほど小柄です。西日本を中心に市街地へ進出している外来種チョウセンイタチ(シベリアイタチ)はやや大型ですが、それでも雄で30〜40cm程度であり、テンよりも明らかに細身で身軽な体躯をしています。
次に注目すべきはテンの顔の特徴 毛色の変化です。テンは季節によって毛色が劇的に変化する動物として知られています。夏場は全身が黄褐色で顔が黒褐色になりますが、冬になると顔から首元にかけて純白に染まり、胴体は鮮やかな黄金色(キテン)に変わります。一方、イタチは一年を通じて鼻先から目の周りにかけて濃い黒褐色の模様(マスク模様)があり、口元や顎の下だけが白いのが特徴です。薄暗い場所や防犯カメラの映像でも、顔の前面に黒いアイマスクのような模様があればイタチ、頭部全体が白っぽく抜けていれば冬のテンと判断できます。