日本国内における空前の昆虫ブームの火付け役となったのは、間違いなくオオクワガタである。かつて「黒いダイヤ」と称され高額で取引されたこの種は、今や緻密な血統管理と飼育技術の進歩によって、85ミリオーバーを狙うプロフェッショナルな趣味へと進化を遂げた。
一方で、世界最大級のカブトムシであるヘラクレスオオカブト人気も衰える兆しを見せない。店舗では甲虫類飼育・標本製作に必要な菌糸ビンや高タンパクゼリー、専門工具から標本針に至るまで、あらゆる資材が精緻にラインナップされている。幼虫から成虫への変化を見守り、やがて美しく標本として遺す作業は、大人の探究心を深く刺激してやまない。