展示の真骨頂は、鉱物だけにとどまらない。化石エリアに足を踏み入れると、迫力あるティラノサウルスの全身骨格化石や、かつてこの地域周辺に生息していたとされるヤベオオツノジカの角など、生命の進化と絶滅の歴史が圧倒的な密度で迫ってくる。
特筆すべきは、展示物のクオリティと保存状態の良さだ。ガラス越しに眺めるだけでなく、鉱物の質感や結晶構造を間近で観察できる巧みな照明設計が施されており、石に興味がなかった者さえも、その造形美の虜になっていく。一見の価値があるのは、宝石原石のコレクションだ。ダイヤモンドやサファイア、エメラルドがカットされる前の荒々しくも美しい姿は、自然の奥深さを無言のうちに物語っている。