見上げる者を圧倒するスチールタワーの高さは約59メートル。最高到達点約47メートルまで足が宙に浮いた状態で吊り上げられる瞬間、脳内を支配するのは圧倒的な無力感だ。安全バーはあるものの、足元には足を乗せる床が一切存在しない。むき出しの身体がそのまま高度50メートル近くの空中に投げ出される構造こそが、このアトラクションの恐怖の核心である。
回転が始まると、遠心力によってブランコは斜め外側へと大きく広がる。眼下に広がるのは、富士急ハイランドの広大な敷地と、天気が良ければ雄大にそびえる富士山の全景だ。攻略の第一歩は「視線のコントロール」にある。恐怖に耐えかねて足元を見下ろすと直下への落差で眩暈を覚えるが、水平線よりやや上方に目線を固定すると、風を切って空を飛ぶような爽快感が勝る。夕暮れ時には、赤く染まる富士のシルエットと園内のイルミネーションが織りなす絶景を独り占めできるため、日中とは全く異なるロマンチックなスリルを味わいたいなら17時前後の乗車を強く推奨する。