本作で彼が演じたのは、主人公・マコトの中学時代の同級生であり、部屋に引きこもる電子掲示板のオタク・森永和範(通称:和の字)だ。長髪でボサボサの髪型、目を合わせようとしない挙動不審な素振り、それでいてPCの前に座ると圧倒的な情報処理能力を発揮する独特の空気感。画面に映し出される彼のたたずまいは、不気味さと愛おしさが同居する異質な熱量を帯びていた。
脇役でありながら、物語のキーマンとして主人公を裏から支える森永和範の怪演は、視聴者に強烈なインパクトを残した。今や洗練された大人の色気を漂わせる高橋一生だが、カメレオン俳優としての原点はこの役に集約されていると言っても過言ではない。