恐ろしい侵略者のイメージを180度転換させたのが、1995年に公開されたピクサーの傑作アニメーション『トイ・ストーリー』だ。クレーンゲームの景品として登場した3つ目の「エイリアン(スキュイーズ・トイ・エイリアン)」は、本国アメリカ以上に日本で空前の愛される存在となった。
日本では「リトル・グリーン・メン」の愛称で広く定着。東京ディズニーリゾートで販売されているモチモチ食感の和スイーツ「リトルグリーンまん」は、SNSでの映えアイテムとして国内外の観光客から爆発的な人気を博している。1950年代のB級映画で人々を恐怖に陥れた怪物が、日本の「カワイイ」文脈に組み込まれることで、愛おしい癒やしのキャラクターへと昇華されたプロセスは文化人類学的にも興味深い。