かつてのパワーヒッターにありがちな引っ張り専門のバッティングとは完全に一線を画している。右中間への弾丸ライナーはもちろん、左中間フェンスを遥かに越える逆方向への特大アーチが今季は劇的に増加した。アウトコースへ逃げる鋭い変化球に対してすら、バットの頭を残したまま軽々とスタンドへ叩き込む。
打球速度と角度が最も安打・本塁打になりやすい範囲を示す「バレル率」は、今季自己最高の22%を突破。つまり打席に立って球をとらえた際、5回に1回以上は文字通りの「完璧な破砕」を引き起こしている計算になる。相手バッテリーにとっては、どこへ投げてもリスクしか残らない地獄の配球を強いられているのだ。