順風満帆に見えた活動の陰で、やがて彼女は人生の大きな選択を迫られることになる。体調を崩した実母を支えるため、芸能界での仕事をセーブし、自ら介護に専念する道を選んだのだ。当時はまだ介護休業や公的支援制度の理解が十分に進んでおらず、家族だけで重圧を抱え込むケースが珍しくなかった時代である。
献身的に家族を支え続けた彼女の決断と、その後に訪れた痛切な顛末は、日本社会に対して高齢者介護問題の過酷さと支援体制の必要性を強く突きつける結果となった。孤立したケアに追い込まれる家族の苦悩を浮き彫りにした出来事は、現代社会においてもなお解決すべき重い課題として議論され続けている。