現在、館内で大きな話題を呼んでいるのが、100年の変遷をテーマにした特別企画「100年の招き猫展」だ。大正時代のアール・デコ様式の影響を受けたモダンなデザインから、戦後復興期の力強い表情を持つ作品まで、時代ごとの社会情勢や人々の価値観を色濃く反映した展示が並ぶ。
特に目を引くのは、商人たちが店先に祀り絶大な信頼を寄せたという特大サイズの金運招き猫である。長い年月を経て深みを増した漆や金箔の質感は、観る者に強い勝負運と開運のパワーを予感させる。時代ごとの人々の祈りの形を辿るこの企画展は、ただの懐古趣味にとどまらない深い感動を観客に与えている。