日本相撲協会が記録する近年における大相撲本場所の対戦データを見ると、明確な変化が読み取れる。怪我からの復帰以降、無理に力で押し切る相撲から、下半身の粘りと素早い立ち合いの踏み込みを生かした技術的な相撲へのシフトが顕著だ。
勝率データだけでなく、立ち合いの一歩目で相手の頭を抑えるスピードや、土俵際での残し腰の粘り強さが大幅に向上している。かつては怪我の影響で踏み込みが甘くなる場面も見られたが、最新のコンディショニングを取り入れたことで、足腰の軸がぶれなくなった。相手の重心を見極め、左を差して一気に寄る攻めの型が戻ってきたことこそ、躍進を支える技術的鍵と言える。