当時のグラビアアイドル業界において、若手から中堅タレントが直面していたギャラ事情は想像以上にシビアだった。有名雑誌の表紙や巻頭グラビアを飾ることは名前を売る絶好の機会である一方、撮影単体におけるギャラ設定は決して高くなかったのが実情だ。
数日間に及ぶ海外ロケであっても、支払われるのは数万円程度の拘束手当のみというケースも存在した。「雑誌で知名度を上げ、他のイベントやメディア露出につなげる」というビジネスモデルが主流だったため、グラビア撮影そのものが直接的な高収入をもたらす構造にはなっていなかったのだ。メディア露出の過熱ぶりと、自身の銀行口座残高とのギャップに苦しむ日々が続いていたという。