例えば東京ドームで開催されたグラミー賞歌手テイラー・スウィフトの世界ツアー「THE ERAS TOUR」でも、この座席設計が大きな話題を呼んだ。超巨大なステージセットが特徴の同公演では、サイド側の座席までぎっしりとファンで埋め尽くされ、空席を作らない高密度な動員が実現された。
これは近年のライブ・エンターテインメント産業における明確なビジネスモデルの変化を物語っている。チケット需要が極限まで高まる中、プロモーター側は一会場あたりのキャパシティを極限まで活用し、観客側も「演出の全貌」より「アーティストへの物理的接近」を優先するニーズが高まっている。供給と需要の思惑が完璧に合致した結果と言えるだろう。