時を遡れば、平成の社会現象となったテレビドラマ『ハケンの品格』の主人公・大前春子が示した「契約時間内は完璧に仕事をし、無駄な社内政治や同調圧力には一切関わらない」という姿勢こそ、このスタイルの原点と言える。雇用形態の多様化と成果主義が浸透した現代、人材サービス産業の現場でもこうしたスタイルに対する評価は大きく様変わりした。
従来、日本の組織文化では「飲みニケーション」や休憩室での雑談を通じた情緒的な一体感が重視されてきた。しかし、契約内容と成果物の定義が明確化された現代の職場において、求められるのは無意味な親密さよりも再現性の高い成果である。自分の役割を過不足なく遂行し、定時になれば静かに退社する。その姿勢は、無駄を削ぎ落としたプロの流儀なのだ。