全国の競輪場の中でも、大垣の周長400mバンクは特異な存在感を放つ。最大の特徴は、400mバンクでありながらみなし直線が56.0mと長く設計されている点だ。この構造は最終コーナーを回ってからの「差し」や「追い込み」を決まりやすくさせ、先行選手にとっては最後の最後で脚が鈍る試練の直線となる。
さらに冬場から春先にかけては、伊吹山から吹き下ろす「伊吹おろし」の影響が色濃く出る。バックストレッチでの向かい風、ホームストレッチでの追い風が基本パターンだが、風向きが目まぐるしく変わる日も少なくない。風を計算に入れずにラインの強度だけで車券を買うと、思わぬ痛手を負う。カント(傾斜)の傾きは標準的だが、最後の直線での伸び脚は外目を通る追込型に明らかな利がある。