施設内のメインダイニングを飾るのは、地産地消の概念をさらにアップデートした「サーキュラー・フード」の試みだ。多摩地域の農家から毎朝届くフレッシュな有機野菜を中心に、フードロスを徹底的に排除したメニューが並ぶ。シェフが仕掛ける一皿一皿には、彩りの美しさだけでなく、生産者のストーリーが緻密に組み込まれている。
特筆すべきは、ヴィーガンやペスカタリアン、グルテンフリーに対応したメニューの圧倒的な完成度の高さだ。制限食としての「物足りなさ」は皆無で、誰もが純粋に食の歓びを共有できる。従来の「健康志向=地味」というステレオタイプを完全に打ち破る、洗練されたガストロノミーがここにはある。