番組の歴史を語る上で欠かせないのが、シーンの頂点に立つアーティストたちの積極的な参加だ。例えば、宇多田ヒカルが手掛けた『ぼくはくま』は、シンプル極まりない旋律の中に彼女ならではの洗練されたコード感とぬくもりが同居する傑作である。彼女の伸びやかな歌声は、子どもだけでなく日々の生活に疲れた大人の心さえも優しく解きほぐした。
また、椎名林檎が書き下ろした『二人ぼっち時間』なども特筆に値する。独特の言語感覚と緻密に計算されたアンサンブルが織りなす世界観は、お茶の間に心地よい刺激をもたらした。こうした第一線のポップスターたちが注ぎ込んだクリエイティビティこそが、番組の質を常に最高峰へと押し上げている。