彼女の代表作を挙げるうえで外せないのが、国民的映画シリーズ『男はつらいよ 噂の寅次郎』(1978年)である。第22作目となる本作でマドンナ・早苗役を演じた彼女は、寅さんの心を揺さぶる切なくも可憐な演技を披露。歴代マドンナの中でも圧倒的な人気を博し、シリーズ最高傑作の一本として語り継がれている。
また、1983年の映画『居酒屋兆治』では、高倉健演じる主人公・兆治の昔の恋人である神谷さよ役を熱演。燃えさかる情念と哀愁を秘めた複雑な女性像を見事に演じ切り、日本映画史に残る名演をみせた。儚さと強さが同居する彼女の演技力は、観る者の胸を強く締め付けた。