世界的な潮流を牽引してきた動画配信サービス業界の中でも、とりわけ市場の関心を集めるのがNetflixのフラッグシップ作品だ。社会現象を巻き起こした大ヒットSFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の最終章における映画制作費は、1話あたり3000万ドル(約45億円)を超えるという前代未聞の規模に達している。
この巨額予算を押し上げている要因は、高度なVFX効果や大規模なロケーション撮影だけではない。初期から作品を支えてきた主力キャスト陣との過熱するギャラ交渉が、制作費全体を大きく圧迫しているのだ。若手俳優陣の出演料は初期シーズンの数十倍に跳ね上がり、主要キャスト全体の報酬膨張は、プラットフォーム側の収益構造に大きな試練を与えている。