この地を語る上で欠かせない巨星がいる。世界的版画家・棟方志功だ。第二次世界大戦中、この福光の地に疎開し、数々の名作を世に送り出した歴史を持つ。学校の回廊や特別教室には、彼の作品の複製や地域住民から寄贈された資料が誇らしげに掲げられている。
単なる展示にとどまらない。同校の美育授業では、棟方志功のダイナミックな彫り味や独特の芸術精神を直接学ぶ機会が組み込まれている。地元の版画作家や職人を講師に招いたワークショップは、児童にとって本物の芸術に触れる貴重な体験だ。黒と白のコントラストが生み出す情熱をその手で体感することで、豊かな感性と郷土愛が育まれている。