彼の滑りを語る上で外せないのが、圧倒的なボードコントロールと「引きつけ」の美しさだ。パイプのリップから飛び出す瞬間の軸のブレなさ、グラブを入れる際の膝の曲げ込み、そして着地での吸い付くような衝撃吸収。どれをとっても模倣困難な領域にある。
単に高いエアを飛ぶだけなら、トレーニングを重ねた若手でも可能かもしれない。しかし、空中で見せる独特のタメや、雪面のボトムへ向かって叩きつけるような踏み込みの力強さは、一朝一夕で身につくものではない。幼少期からの泥臭い練習と、独自のカルチャー観が昇華された結果なのだ。