生理と不正出血の違いとは?色や日数で見抜く危険サインと受診基準

生理と不正出血の違いとは?色や日数で見抜く危険サインと受診基準

生理と不正出血の違いとは?色や日数で見抜く危険サインと受診基準の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

不正出血の背後に潜む疾患の中で、臨床現場で最も警戒されるのが悪性腫瘍(がん)と良性腫瘍(筋腫・内膜症)です。「少し血が出ただけ」と放置した結果、病状がステージ進行してから発見されるケースが今なお後を絶ちません。

1. 子宮頸がん初期症状と性交時出血
子宮の入り口(頸部)に発生する子宮頸がんは、20代後半から40代の女性に急増している疾患です。初期段階では自覚症状がほぼ皆無ですが、最初に出現しやすいサインが「接触出血(コンタクトブリーディング)」です。性交時、あるいは排便時にいきんだ際、婦人科検診の直後などに、子宮頸部の腫瘍血管が擦れて鮮血が出ます。厚生労働省の統計によれば、日本における子宮頸がん検診の受診率は約43%台(国民生活基礎調査)にとどまっており、無症状のうちに進行を許してしまう大きな要因となっています。「性交のたびに出血する」「普段と違う水っぽい悪臭のおりものが増えた」という場合、即座の専門医受診が不可欠です。

2. 子宮筋腫不正出血と過多月経の連鎖
子宮の筋肉層に発生する良性腫瘍である子宮筋腫は、30歳以上の女性の20〜30%以上に見られます。特に内膜直下にできる「粘膜下筋腫」は、小さくても内膜の表面積を広げ、毛細血管をうっ血させるため、激しい出血を引き起こします。子宮筋腫不正出血の特徴は、月経期間が8日以上ダラダラと長引く「過長月経」や、レバー状の巨大な血の塊が混ざる「過多月経」です。慢性的な鉄欠乏性貧血に陥り、動悸や立ちくらみを自覚して初めて発覚することも珍しくありません。

3. 子宮内膜症の症状と組織の癒着
本来は子宮の内側にしか存在しない内膜組織が、卵巣や腹膜など別の場所に増殖する疾患です。子宮内膜症の症状は、月経を重ねるごとに悪化する激痛(月経困難症)、排便痛、性交痛が代表的ですが、ホルモン環境の破綻や卵巣チョコレート嚢胞の形成に伴い、月経前後の不規則な不正出血を招くことも多々あります。

4. 40代後半以降の「更年期不正出血原因」と子宮体がん
閉経が近づくプレ更年期・更年期の女性において、出血のトラブルは急増します。更年期不正出血原因の多くは、卵巣機能の衰退に伴う無排卵周期と、プロゲステロン不足による内膜の過剰増殖(機能性出血)です。しかし、ここで最も危険なのが「更年期だから生理が乱れているだけ」という過信です。子宮の内側にできる「子宮体がん」は50代〜60代で好発し、初期症状の90%以上が不正出血です。閉経後、あるいは閉経が近い年齢でのダラダラとした出血は、子宮体がんと子宮内膜増殖症のスクリーニング検査が必須条件となります。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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