密室で行われた派閥幹部会。グラスを傾けながら麻生氏が言い放った「これは未曾有の事態だ」という発言。場に居合わせた議員たちの背筋が一瞬で凍りついたという。かつて内閣総理大臣時代、漢字の誤読として世間を賑わせた言葉。だが今回、麻生氏にあえてこの表現を選ばせた背景には、極めて計算し尽くされた政治的意図が存在する。
永田町の関係者によると、麻生氏は現在の党内勢力図および連立与党内の摩擦に対して強い危機感を抱いていた。単なる言葉のあやではない。党の存続や自身の主導権確保に向けた、あらかじめ準備された「警鐘」だったのだ。政局のキーマンである麻生氏の沈黙破りは、永田町全体を巻き込む大波乱の幕開けに過ぎない。