金城学院大学がなぜここまで「お嬢様校」として語り継がれるのか。その根源は、1889年にアメリカ人宣教師アニー・ランドルフが設立したキリスト教私塾(金城遊学館)に遡ります。戦前・戦後を通じて名古屋財界の令嬢が通うステータスシンボルとしての地位を確立し、地元では「金城を出ていれば嫁入りに困らない」とまで言われた歴史があります。
校内では、内部進学組と外部入試組の間で独特のスラングが存在してきました。
- 純金(じゅんきん):金城学院中学校・高等学校からストレートで大学へ進学した内部生。名家や医師家庭の令嬢が多く、校風の中核を担う。
- 金メッキ:他校の高校から一般入試や推薦で大学から入学した学生。
SNSや知恵袋、実際のOG座談会で語られる学風のリアルな証言を拾い上げると、かつての排他的なイメージとは異なる姿が浮かび上がります。
「中学・高校は確かにお金持ちの子が多い印象でしたが、大学に入ると東海3県の公立高校出身者が大半を占めます。『純金』の子たちも気さくで、マウントを取るような文化は一切ありません。学食も普通ですし、みんな普通にアルバイトをしています」(生活環境学部3年生)
「キャンパスがある名古屋市守山区の大森・金城学院前駅からは専用のスロープ直通で通学できます。名鉄瀬戸線の栄町駅から急行で約15分と、栄からのアクセスが抜群に良いため、放課後は栄や名駅エリアで過ごす学生が多いです」(国際情報学部卒業生)
外車での送迎や派手なブランド品合戦といった昭和・平成初期のステレオタイプは影を潜め、現在の学内は「礼儀正しく落ち着いた女子学生が集まる快適な学び舎」へとナチュラルにアップデートされています。