街で見かけるごくありふれたドバト。多くの人が素通りする風景の中で、彼女の視線だけは全く別の捉え方をしていた。シュッと引き締まった鳩ではなく、首が埋もれるほど丸々と太り、短い足でトコトコと歩く独特のフォルム。そこに彼女は強烈な愛おしさを感じていたのだという。
「シュッとしている鳩よりも、まるまるとしていて、足が埋まりそうな子が可愛い」。彼女が語ったその言葉には、計算された狙いなど一切なかった。日常のふとした瞬間に宿る小さな可愛らしさを掬い取る視線。これこそが、ファンを虜にした真の理由と言えるだろう。