本名・杉本高史(すぎもと たかし)。明石家さんまという稀代のエンターテイナーの根底には、豊かな人間性と壮絶なルーツが存在する。父・杉本恒(ひさし)さんは水産加工業を営んでおり、和歌山県串本町で生まれた高史少年は、その後、奈良県奈良市へと移り住んだ。
幼少期に実の母親を亡くし、後に義理の母を迎えるという複雑な家庭環境で育ったことはよく知られている。また、年の離れた弟・正義さんを事故で亡くすという辛い経験も重ねた。こうした人生の試練や痛みを背負いながらも、彼は笑いへと昇華させてきた。奈良市立商業高校(現・奈良市立一条高校)時代にはサッカー部に所属し、持ち前の明るさで校内の人気者となっていたという。杉本家の血脈に流れる「生きることへの執着と笑いへの情熱」が、後のお笑い怪獣を形作ったことは疑いようがない。