この前代未聞のプロジェクトを牽引するのは、ハードウェアの基盤を支えるトヨタ自動車と、ソフトウェア開発の中核を担う事業会社ウーブン・バイ・トヨタである。両社のタッグは、従来の自動車産業が抱えてきた「クルマという単体プロダクトの製造」という限界を鮮やかに突破してみせた。
土地の選定からインフラ設計、そして住居構造に至るまで、すべてはソフトとハードの融合を前提に設計されている。これが彼らの掲げる次世代都市開発の本質だ。建築物と車両が同じデジタル言語で会話することで、都市全体のエネルギー供給や交通量の最適化がリアルタイムで行われる。車を作る会社が街そのものをデザインするという発想の転換が、世界の都市開発の常識を塗り替えつつある。