淡路島南部・由良港で揚がる「由良ウニ」は、木箱に逆さまに並べられる「逆さウニ」として知られ、ミョウバン不使用の圧倒的な甘みと濃厚なコクで全国の鮨通を唸らせる極上品だ。一方、北部の岩屋港を中心に展開する生しらす丼は、水揚げ直後に急速冷凍する技術革新によって、全国でも類を見ないピチピチとした歯ごたえを実現した。地元漁師が推奨する極上ルートは、朝一番に岩屋で生しらすを味わい、昼前に南下して由良の小料理店や隠れ家的な食堂でウニを狙う南下ルートだ。混雑する国道28号線を避け、山側の広域農道(サンセットラインや淡路サンロード)を活用することで、移動時間を劇的に短縮できる。
特に由良エリアの穴場店では、市場にほとんど出回らない「由良の赤ウニ」が夏季限定で提供されることもある。ご当地グルメとしての認知が高まる一方で、限られた水揚げ量を守るために地元漁師たちが誇りを持って提供する一杯は、まさに「幻」と呼ぶにふさわしい贅沢だ。