私たちは今、リビングのソファにいながらNetflixなどで世界中の名作映画や青春ヒューマンドラマをいつでも視聴できる時代に生きている。しかし、スクリーンの中で描かれる熱い絆に涙する一方で、ふと画面が暗転した瞬間に強烈な空虚感を覚えることはないだろうか。
名作映画『スタンド・バイ・ミー』のラストシーンには、「12歳のときのような友達は、二度と作ることができない」という象徴的なセリフが登場する。あの作品が半世紀近くにわたり世界中で愛され続ける理由は、大人になる過程で誰もが失ってしまう「無条件の受容」に対する強烈な郷愁を揺さぶるからだ。アルゴリズムが個人の好みに合わせたコンテンツを供給しつづける現代だからこそ、私たちは計算や損得のない、泥臭いまでの熱量を持った実体験としての友情を渇望している。