革新的な治療薬が実際の処方箋として患者の手元に届くには、規制当局による厳格な審査をクリアしなければならない。日本国内においては、厚生労働省への医薬品承認申請に向け、安全性の実証と大規模な治験データの集積が進められている。条件付き早期承認制度の適用も含め、いかに迅速に画期的な新薬を届けるかが議論の焦点だ。
この潮流を受け、国内外の製薬・バイオテクノロジー産業も投資を加速させている。従来の脳神経領域は開発難易度が高く、製薬企業にとって参入障壁の大きい分野とされてきた。しかし、未破裂脳動脈瘤という潜在的患者数の多い市場において、非侵襲的アプローチのイノベーションは莫大な市場価値を生み出す。スタートアップ企業と大手製薬会社の提携による創薬パイプラインの拡充が活発化している。