日本航空(JAL)が掲げる「空の上のレストラン」構想において、核となるのは間違いなく繊細な和食だ。世界的な料理プロデューサーとして知られる狐野扶実子氏をはじめ、気鋭の料理人たちが参画するメニュー開発は、高度による気圧や湿度の変化まで計算し尽くされている。
地上よりも味覚が鈍くなると言われる上空で、出汁の旨味や素材本来の香りをいかに引き出すか。職人技とも言えるそのアプローチは、ファーストクラスやビジネスクラスのキャビンで確かな感動を生んでいる。季節の旬を散りばめた前菜から、ふっくらと炊き上げられたご飯に至るまで、妥協なき美意識が貫かれているのだ。
さらに注目すべきは、若手シェフの発掘プロジェクトである「RED U-35」のグランプリ受賞者たちが手掛ける新しい挑戦だ。伝統的な手法を守りつつも、斬新なアイディアと現代的なアプローチを融合させたモダンな一皿は、国内外の美食家たちから驚きと賞賛をもって迎えられている。