PL教団を語る上で欠かせないのが、波乱に満ちたその教義とルーツです。教団の根幹をなすスローガンが「人生は芸術である」という有名な教えです。これは「人間生活のすべてが自己表現であり、個性を最大限に生かして美しく生きることこそが神への感謝につながる」という人生観を示したもので、21カ条からなる「PL処世訓」に体系化されています。
教団の起源を遡ると、大正から昭和初期に御木徳一(初代教祖)が創始した「ひとのみち教団の歴史と経緯」に行き着きます。「ひとのみち教団」は病気平癒や家庭円満を説いて爆発的な信者数を集めましたが、昭和12年(1937年)、戦時体制下における不敬罪などの嫌疑をかけられ、政府によって強制解散に追い込まれるという過酷な宗教弾圧を経験しました。
終戦後の1946年、息子の御木徳近(第2代教祖)が佐賀県鳥栖市で教団を再興し、「パーフェクト リバティー(完全なる自由)」を掲げて再スタートを切ったのが現在のPL教団です。パーフェクトリバティー教団の歴代教祖は、芸術やスポーツを通じて信仰を表現することを推奨し、これが後のPL学園のクラブ活動や花火大会の隆盛へと結びつきました。
かつては多くのPL教団と芸能人・有名人の関わりも取り沙汰され、プロスポーツ選手や文化人、財界人が教えに共鳴して支援を行っていた時代もありました。自己表現を肯定する前向きな教えは、戦後の復興期から高度成長期にかけて多くの日本人の心を捉えたのです。