皇室の伝統文化を今に伝える宮中歌会始の儀において、秋篠宮家の悠仁さまが残される足跡は年を追うごとにその重みを増しています。高校時代から継続して詠進されてきた和歌は、単なる儀礼的な詠草にとどまらず、ご自身の知的好奇心や成長の軌跡を克明に物語るドキュメントとしての側面を持ち合わせているためです。
成年皇族となられた現在、皇室の将来像をめぐる議論が各方面で交わされるなかにあっても、悠仁さまが歌会始で見せる真摯な姿勢は、多くの国民に清新な印象を与えています。毎年発表されるお題に対し、奇をてらわず素直な観察眼で情景を切り取る手腕は、皇室の伝統である「誠の心」を受け継ぐものとして、宮内庁関係者のみならず文芸評論家の間でも極めて高く評価されています。