首都ビエンチャンや観光地ルアンパバーン、アウトドアの拠点バンビエンの街中では、観光客を狙った警察の検問が日常的に実施されています。SNSや旅行者コミュニティでは、取り締まり現場での生々しいトラブルが数多く報告されています。
「ビエンチャンの凱旋門(パトゥーサイ)付近で白バイに止められ、日本の国際免許証を提示したところ、『この手帳はラオスでは使えない。ジュネーブ条約の国ではない』と一蹴された」「ルアンパバーンの郊外へ向かう幹線道路で検問に遭い、無免許運転として50万キープから100万キープ(約3,500円〜7,000円相当)、場合によっては米ドルでの現金支払いを強要された」といった事例は日常茶飯事です。
現地の警察官にとって、外国人旅行者は格好の取り締まり対象です。大使館のウェブサイトに記載された省庁の見解をスマホ画面で見せて交渉しようとしても、「管轄が違う」「交通警察の現場規則では違反だ」と突っぱねられ、言葉の壁も相まって最終的にはその場で現金を支払わざるを得ない状況に追い込まれます。法解釈の正しさよりも、現場の警察官の裁量が絶対視されるのが途上国のリアルな統治構造です。
さらに警戒すべきは、ネット上で「ラオスで使える公認国際免許証がオンラインで即日25ドルで発行可能」と謳う民間代行サイトの存在です。これらは国際条約に基づく公的な免許証ではなく、単なる私的な翻訳証明書に過ぎません。ラオス警察に提示したところで偽造書類や無資格運転として即座に没収・拘束される恐れがあり、絶対に利用してはいけません。