神奈川県大和市上草柳に広がる泉の森は、都市化が進む首都圏において奇跡的に残された大規模な自然緑地です。大和市が推進する緑地保全施策のシンボルでもあり、市街地に隣接していながら、足を踏み入れた瞬間に気温が数度下がるような深い森の静けさに包まれます。
現場を訪れた多くの来訪者がまず驚かされるのが、引地川の源流が生み出す水源の清らかさです。大池(上草柳地区防災調節池)周辺では、年間を通じて約900種におよぶ植物と、約80種以上の野鳥が記録されています。とりわけバードウォッチャーの間で有名なのが野鳥観察の主役であるカワセミの姿です。水辺の杭や小枝に止まる鮮やかな青い羽を捉えようと、早朝から熱心な愛好家が集まる光景は日常となっています。
さらに、園内中央に架かる木造斜張橋「緑のかけ橋」や、水車が軽やかに回る「水車小屋」など、どこか懐かしい日本の原風景に出会える景観設計も見どころの一つです。散策路は自然の起伏を生かしつつ木道が整備されており、森林浴をしながら心地よいウォーキングを満喫できます。